一方で、5〜10年ほど水稲を続けて栽培すると、根粒菌の数は検出限界以下まで減ることが多いことが分かっています。ただし、すべての田んぼで完全にいなくなるわけではなく、例外もありました。
トウモロコシなど大豆以外の作物を育てた場合は、根粒菌の数は少なくなる傾向があります。ただし、その減り方は作物の種類や畑の環境によって異なります。
土の中の微生物は、育てる作物や土地の使い方によって大きく変化します。現在のデータ数ではまだ「必ずこうなる」とは言い切れず、地域や条件によって結果が変わるということが分かってきた段階です。皆さんの一つひとつの畑の情報が、土壌と微生物の関係を理解する手がかりになります。
「根粒菌大調査」2026年度について

【LEVEL 1】では、
引き続き、多くの畑の「これまでの栽培履歴」と「土壌サンプル」を集め、根粒菌数との関係を調べます。年間100〜200圃場分のデータを目標にしています。特に知りたいのは、
・何年も水稲を続けている畑
・大豆のあとに別の作物を育てている畑
・大豆→別の作物→さらに別の作物、と作付けが変わっている畑
といった「栽培の変化」がある場所です。
「どんな条件だと根粒菌が多いのか」「地球を冷やす働きをする微生物がどこにいるのか」を明らかにしていきます。
【LEVEL 2】では、
さらに一歩進んだ「根粒菌の接種実験」を行います。分析に時間がかかるため、20圃場ほどに数を絞って実施します。特に協力をお願いしたいのは、
・北海道などの寒冷地、中四国・九州などの暖地
・5〜10年以上、水稲を続けている畑
・もともと根粒菌が少ない(と予想される)畑
です。どちらも、皆さんの畑から得られるデータが、土壌と微生物の働きを理解する大切な手がかりになります。
Cool Earthラボで目指す地域連携型市民科学
さらに、今年度は、新たに地域連携型市民科学の取り組みを始めたいと考えています。 

これまでの活動の中で、
「実験に参加したいけれど、土壌を確保できない」
「土地は提供できるが、実験を行う時間がない」
といった声をいただいてきました。
「実験に参加したいけれど、土壌を確保できない」
「土地は提供できるが、実験を行う時間がない」
といった声をいただいてきました。
そこで、農家の方と近隣の学校を結びつけ、地域の中で協力しながら実験を進める仕組みをつくれないかと検討しています。
畑と教室をつなぐことで、地域ぐるみで研究に取り組む形を目指します。
畑と教室をつなぐことで、地域ぐるみで研究に取り組む形を目指します。
また今年度は、これまでより一歩踏み込んだ調査も計画しています。
根を採取して洗い、写真を撮影し、根粒を取り外して冷凍保存して送付していただく作業など、昨年度はお願いしていなかった工程も含まれます。
根を採取して洗い、写真を撮影し、根粒を取り外して冷凍保存して送付していただく作業など、昨年度はお願いしていなかった工程も含まれます。
さらに、一定期間にわたり温室効果ガス(N₂O)を測定してくださる参加者も募集しています。
測定装置やマニュアルは事務局よりお送りしますので、初めての方でも取り組めるようサポートいたします。
測定装置やマニュアルは事務局よりお送りしますので、初めての方でも取り組めるようサポートいたします。
地域の農地と学校、そして市民の皆さまの力を合わせることで、より豊かで実りあるデータが集まると考えています。
詳細につきましては、計画が決まり次第あらためてご案内いたしますが、
ご関心のある方は、参加登録の備考欄にその旨をご記入ください。
ご関心のある方は、参加登録の備考欄にその旨をご記入ください。




大豆を育てると、土の中の根粒菌は増える傾向があります。.png)