Cool Earth コラム

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Cool Earthラボ 今年度の成果報告と2026年度参加募集のお知らせ

Cool Earthラボ
事務局 
2025年度までに、1,400名を超える皆さまにご参加いただきました。
集まった土壌サンプルは3,700点、気体サンプルは25,420点にのぼります。
Cool Earthラボは、2026年度も引き続きプロジェクトを継続します。
 

 
「地球冷却微生物を探せ」2026年度集めたい土は?
参加者の皆さまのおかげでたくさんのサンプルが集まりましたが、実は地域・土地利用による偏りがあります。
 

このランキングは、2021〜2025年の調査地点数を都道府県別にまとめたものです。

1位は、宮城県で262地点となっています。次いで東京都、兵庫県、神奈川県と続いています。

都市圏や、研究拠点に近い地域では参加が比較的多い傾向があります。

一方で、地点数が10前後、あるいは一桁台の県もあり、西日本のサンプルは少なく、参加の広がりには地域差があることが分かります。

また、土地利用についても、水田や山林のサンプルが少ないことがわかります。
 
微生物や土壌環境は地域ごとに異なるため、全国のさまざまな環境からデータが集まることが、より精度の高い研究につながります。2026年度は、まだ参加の少ない地域にも少しずつ輪が広がっていくことが期待されます。皆さんの地域からの一つのサンプルが、研究全体を大きく前進させる力になります。
 
 
ガス測定がパワーアップ!CO₂・CH₄も測定可能に
 
 
 
2025年8月に温室効果ガスアナライザーを導入しました。N₂OだけでなくCO₂ (二酸化炭素) とCH₄ (メタン) も測定できるようになりました。
 
2026年度からは、3種類の温室効果ガスの動態と微生物の関係を調べることができるようになりましたので、分析結果レポートもブラッシュアップ予定です。
 
 
 
 
 
 
 
全国に広がる根粒菌大調査 ― 54圃場で実施
根粒菌大調査は、全国54圃場で実施いただきました。 LEVEL1は35圃場、LEVEL2は19圃場となっています。
地域や栽培条件の異なる圃場からデータが集まり、多様な環境における根粒菌の実態解明が進みつつあります。
 
 
 
作物の種類と根粒菌の数の関係
 大豆を育てると、土の中の根粒菌は増える傾向があります。
実際に、過去2〜3年の間に大豆を栽培していた畑では、根粒菌の数が多く検出されました。根粒菌は大豆の根に共生する微生物なので、大豆を育てることで土の中に“仲間”が増えていくと考えられます。
 

一方で、5〜10年ほど水稲を続けて栽培すると、根粒菌の数は検出限界以下まで減ることが多いことが分かっています。ただし、すべての田んぼで完全にいなくなるわけではなく、例外もありました。

トウモロコシなど大豆以外の作物を育てた場合は、根粒菌の数は少なくなる傾向があります。ただし、その減り方は作物の種類や畑の環境によって異なります。

 

土の中の微生物は、育てる作物や土地の使い方によって大きく変化します。現在のデータ数ではまだ「必ずこうなる」とは言い切れず、地域や条件によって結果が変わるということが分かってきた段階です。皆さんの一つひとつの畑の情報が、土壌と微生物の関係を理解する手がかりになります。

 
「根粒菌大調査」2026年度について
 
 
【LEVEL 1】では、
引き続き、多くの畑の「これまでの栽培履歴」と「土壌サンプル」を集め、根粒菌数との関係を調べます。年間100〜200圃場分のデータを目標にしています。特に知りたいのは、

・何年も水稲を続けている畑
・大豆のあとに別の作物を育てている畑
・大豆→別の作物→さらに別の作物、と作付けが変わっている畑
 

といった「栽培の変化」がある場所です。

「どんな条件だと根粒菌が多いのか」「地球を冷やす働きをする微生物がどこにいるのか」を明らかにしていきます。

 

【LEVEL 2】では、
さらに一歩進んだ「根粒菌の接種実験」を行います。分析に時間がかかるため、20圃場ほどに数を絞って実施します。特に協力をお願いしたいのは、


・北海道などの寒冷地、中四国・九州などの暖地
・5〜10年以上、水稲を続けている畑
・もともと根粒菌が少ない(と予想される)畑

です。どちらも、皆さんの畑から得られるデータが、土壌と微生物の働きを理解する大切な手がかりになります。

 
Cool Earthラボで目指す地域連携型市民科学
さらに、今年度は、新たに地域連携型市民科学の取り組みを始めたいと考えています。 
 
これまでの活動の中で、
「実験に参加したいけれど、土壌を確保できない」
「土地は提供できるが、実験を行う時間がない」
といった声をいただいてきました。
 
そこで、農家の方と近隣の学校を結びつけ、地域の中で協力しながら実験を進める仕組みをつくれないかと検討しています。
畑と教室をつなぐことで、地域ぐるみで研究に取り組む形を目指します。
 
また今年度は、これまでより一歩踏み込んだ調査も計画しています。
根を採取して洗い、写真を撮影し、根粒を取り外して冷凍保存して送付していただく作業など、昨年度はお願いしていなかった工程も含まれます。
さらに、一定期間にわたり温室効果ガス(N₂O)を測定してくださる参加者も募集しています。
測定装置やマニュアルは事務局よりお送りしますので、初めての方でも取り組めるようサポートいたします。
地域の農地と学校、そして市民の皆さまの力を合わせることで、より豊かで実りあるデータが集まると考えています。
 
詳細につきましては、計画が決まり次第あらためてご案内いたしますが、
ご関心のある方は、参加登録の備考欄にその旨をご記入ください。
 
 
2026年度もCool Earthラボの実験へのご参加をお待ちしております。
 
 
参加登録がお済みの方は、
ポータルサイトから実験申込みいただけます