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イネの根から高活性CH₄酸化細菌を分離する
名古屋大学 大学院生命農学研究科 特任助教
新庄 莉奈
メタン(CH₄)酸化細菌はCH₄を唯一のエネルギー源・炭素源として利用し、CH₄をCO₂に無害化(CO₂へ酸化)することができる好気性微生物です。水田からのCH₄発生低減を目指し、高活性メタン酸化細菌の分離に取り組んでいます。
分離源であるイネ根を水田から採取します。
分離源であるイネ根を水田から採取します。
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採取したイネ根を洗浄後、磨砕し、気相にCH₄を添加したCH₄酸化細菌分離用の培地に接種します。植え継ぎを重ねることでCH₄酸化細菌が集積されていきます(写真は左から1次、 2次、 3次培養液)。
採取したイネ根を洗浄後、磨砕し、気相にCH₄を添加したCH₄酸化細菌分離用の培地に接種します。植え継ぎを重ねることでCH₄酸化細菌が集積されていきます(写真は左から1次、 2次、 3次培養液)。
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CH₄酸化細菌を寒天培地で生育させている様子です。密閉容器にCH₄を添加して培養しています。
CH₄酸化細菌を寒天培地で生育させている様子です。密閉容器にCH₄を添加して培養しています。
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分離したCH₄酸化細菌を植え継ぎしている様子です。
分離したCH₄酸化細菌を植え継ぎしている様子です。
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ガスクロマトグラフィーによりCH₄濃度を測定し、 分離株のCH₄酸化活性を評価します。
ガスクロマトグラフィーによりCH₄濃度を測定し、 分離株のCH₄酸化活性を評価します。
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デジタルPCR機器を用いてイネ根内のCH₄酸化細菌数を推定します。
デジタルPCR機器を用いてイネ根内のCH₄酸化細菌数を推定します。
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